イータイコト・イータイ

怪獣とヒーローと任天堂が好きな20代男が言いたいことを言いたいように言うブログ。

普段アニメを観ない母が『ケムリクサ』の面白さを気づかせてくれた話。

 

 

※この記事にはアニメ『ケムリクサ』のネタバレが含まれています。 

 

『ケムリクサ』って本当に面白いのか?

 

 

 謎だらけの荒廃した世界。

 

およそ普通の人間とは思えない不思議な姉妹たち。

 

赤だの青だの緑だの、色々と種類があるらしいけどよく分からない不思議な草、ケムリクサ。

 

そして素性も過去も全く分からない記憶喪失の主人公、わかば

 

視聴者は完全においてけぼり、謎だらけのスタートを切ったアニメ『ケムリクサ』。

 

そのうえ『けものフレンズ2』の降板騒動があったたつき監督が手掛けるとあって、色々な意味で“荒れる”であろうことは容易に想像できました。

 

実際、放送開始からしばらくの間は伏線と専門用語が飛び交い、何をしたいのかよく分からない難解なアニメでした。

 

しかし話数を重ねるうちに段々と登場人物たちに愛着が湧き始め、世界の謎も少しずつ明らかに。

 

「あれ?面白くなってきたんじゃね?」とワクワクし始めたのですが、そこで冒頭に記したような疑問がふと湧いてきました。

 

自分は『ケムリクサ』を本当に面白いと思っているのか?

 

実際、登場人物たちの会話は半分ぐらいしか理解できていないし、姉妹たちの名前も「あれ?どの娘がりん?りつ?……だっけ?」というレベル。(ちなみにりなたちの見分けは今でもつきません笑)

 

自分は、大好きだった『けものフレンズ』のたつき監督が手がけているから『ケムリクサ』を面白いと思っているだけなんじゃないか?

 

たつき監督の作品がつまらないとは認めたくないから、自己防衛的に「面白い」と思うようにしているだけなんじゃないか?

 

いや、でも、胸に抱いたこのワクワクは……嘘だとは思えない……。

 

そんな中、転機となったのは第7話でした。

 

 

 

 

 

冒険の末、未踏の島に上陸した一行は、今まで探し求めていた大きな水場を見つけます。

 

大いに喜び、これからの生活に安堵を覚えたのも束の間、近くには赤虫が大量におり、一転して全く予断を許さない状況に。 

 

一行は、元凶である赤い木の根を何とかするべく、決意を新たに再び旅路へ……。というのが第7話のラスト。

 

その時、いつも自分の横でなんとなーく『ケムリクサ』を観ていた母が叫んだのです!

 

 

「なんでこんな良いところで終わるんだ!!!」

 

 

思わず笑ってしまいました。母は普段はアニメはそんなに観ない人で、『ケムリクサ』はたまたま毎週片手間に観ていた程度。

 

いつも

 

「何言ってるか全く分からんなこのアニメ」

 

だの

 

「またこの意味分からんアニメ観てるのかお前」

 

等々、『ケムリクサ』に対しては暴言ともいえるレベルの発言をしていたのですが(笑)

 

なんだアンタ、なんだかんだでちゃんと観てるし、楽しみにしてるじゃねーかと(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

……あれ?

 

 

 

『ケムリクサ』って、やっぱり面白いよな?

 

 

 

 

自分が感じているワクワク感に対して自分で疑問を持っていた訳ですが、普段アニメを観ない人種の母が思わずハマってるんだから、やはりこのアニメは並みのレベルのものではないんだろう、と。

 

自分が感じていたワクワク感、それは『ケムリクサ』が本当に面白いから湧いて出てきたものなのだ、と。

 

なんだかスッ、と納得してしまいました。

 

 

『ケムリクサ』、今では心から毎週の楽しみになっています。

密かに私より母の方が楽しみにしていたり……(笑)

 

そんな『ケムリクサ』とも来週でお別れ。最後まで見届けたいと思います。思わずハマってる母と(笑)