「へアーーーーーッッッ!!!!!」
「デュアッッッ!!!!!」
「シェアッッッ!!!!!」
「イエエエエエエエエエエッッッ!!!!!」
「ンンッッッ!!!!!デェッッッ!!!!!」
皆さん、これらの叫び声を聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。物凄い勢いですよね。そう、ウルトラマン……ではありません。
オッサンのくしゃみの声です。
幼少期から、「どうしてオッサンのくしゃみはあんなにデカいんだろう」と思って生きてきました。最も身近だった祖父や父から始まり、学校の先生、道行くオッサン、就職してからは上司。
オッサンのくしゃみが大きな理由というのは↑の記事で語られているのですが、理由が分かっていてもデカいもんはデカいし五月蠅いもんは五月蠅い。威嚇されているような感じがしてビックリするし怖い。お~嫌だ嫌だ……なんて思って生きてきたのですが、今年で30歳になる私ぞひ丸、ある変化が起きています。
くしゃみがバカうるせえ。
冒頭に書いたようなウルトラ兄弟めいた叫びを発さないと、胸が、腹が裂けるんじゃないかと思い始めました。これがオッサンのくしゃみか。自分で自分をコントロールできない感覚。全オッサン、申し訳なかった。全く、ガキは何も分かっちゃいねえ。オッサンのような言動をしようと思ってオッサンのような言動をする奴なんていねぇんだ……全ては加齢によって引き起こされる、避けられないことなんだ。
しかし、この変化、そう暗いことばかりでもないと思い始めました。だって俺はウルトラマンに近づいているんだから……。
「地球の平和は、我々科学特捜隊の手で守り抜いていこう」
『ウルトラマン』第39話「さらばウルトラマン」より、ムラマツキャップ
「一生懸命やることが大切なんだ!ZATだってそのうち、必ずウルトラマンタロウ以上の力を持つようになるだろう。しかし、努力もしないで勝てるようにはならん」
『ウルトラマンT』第29話「ベムスター復活!タロウ絶対絶命!」より、海野さん
「人間よ、遂に自力でここまで来たのだな。やがて君たちも、我々と肩を並べ、星々の狭間を翔ける時がくるだろう。」
『ウルトラマンメビウス』第42話「旧友の来訪」より、ゾフィ―
ウルトラシリーズにおいて、ウルトラマンたちは“人類が目指すべき方向”として描かれてきました。そして、ウルトラマンたちも、人類がやがて自分たちに追いつくことを期待してくれています。
そう……俺はオッサンになっているんじゃない、ウルトラマンに近づいているんだ……人類が目指すべき方向へ……俺は進化しているんだ……
そう言い聞かせなきゃ、耐えられないだろーーーーーー!!!!!(アラサー心の叫び)