イータイコト・イータイ

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“メビウス兄さん”事変。【ウルトラマンZ第9話】

 

 


『ウルトラマンZ』第9話「未確認物質護送指令」-公式配信- "ULTRAMAN Z" Episode 9 -Official-

 

 

ウルトラマンZ』第9話「未確認物質護送指令』が放送された2020年8月15日。

 

私のTwitterのタイムライン上のウルトラマンファンたちは狂喜乱舞していました。

 

今回、新たに登場したウルトラメダル、コスモス・ネクサス・メビウス

 

この並びでマックスがハブられるのはイジメ」、などという思わず笑ってしまうツッコミも見受けられましたが、問題はそこではないんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

ゼット「コスモスさん、ネクサスさん、メビウス兄さんのメダルだ!」

 

 

 

 

 

 

 

メビウス兄さん

 

 

 

 

 

 


メビウス兄さん

 

 

 

 

 

 


メビウス兄さん

 

 

 

 

 

あの“永遠のルーキー”ウルトラマンメビウスがッッッ……!!!“兄さん”と呼ばれているッッッ……!!!!!

 

 

 

 

 

ウルトラマンメビウス』放送時、彼の最大の売りは“ルーキーであること”でした。

 

M78星雲光の国、全宇宙を守る宇宙警備隊の期待のルーキー。

 

そんな彼が、“かけがえのない星”地球でCREW GUYSの仲間たちと出会い、歴代ウルトラマンの“兄さん”たちに見守られながら成長し、やがてウルトラ兄弟の一員となる。

 

ウルトラマンメビウス』とは、そういう物語でした。

 

本作終了後、ウルトラマンTVシリーズはしばらく中断することとなります。(厳密には『ULTRA SEVEN X』とかあるんですけどね)

 

2009年にウルトラマンゼロが登場するまで、ウルトラマンシリーズの中心としてその歴史を守ってきたのはメビウスでした。

 

TVシリーズが終了した2007年から『ウルトラ銀河伝説』公開の2009年12月までの間、約3年間、ウルトラマンシリーズを途切れさせずに頑張ってきたのはメビウスでした。

 

2013年の『ウルトラマンギンガ』から始まる“ニュージェネレーションシリーズ”までのシリーズ冬の期間を守ってきたヒーローとしてゼロがよく取り上げられますが、そのゼロの登場の前、同じ役割を担っていたメビウスの功績も忘れてはならないと思います。

 

TVシリーズ開始当初の“不思議ちゃん”から約4年、『ウルトラ銀河伝説』の成長し落ち着いた雰囲気のメビウスを見たときは、思わずホロッときてしまったもんです。

 

“無限”の名を冠するメビウスが、後輩ゼロを「まだ若いけど、無限の可能性を秘めている」って評するの最高すぎません?????ていうか、40年のシリーズを総括したメビウス(∞)の次のヒーローがゼロ(0)なの、エモすぎませんか???これだけで記事書けるな……(脱線)

 

ところが、ところがですよ。

 

約4年かけて成長してきた彼に、とても困ったことが起きます。

 

ウルトラマンゼロがナビゲーターを務めた『ウルトラマン列伝』から、現行の『ウルトラマンZ』まで、ウルトラマンシリーズは主役戦士と同等に“先輩ウルトラマン”も商品として売り出すようになりました。

 

『列伝』はゼロが“先輩ウルトラマン”を紹介する番組でしたし、『ギンガ』〜『Z』のニュージェネシリーズは“先輩ウルトラマン”の力が変身する際に不可欠だったりもします。

 

“先輩ウルトラマン”の重要性が更に高まっていった中、ここにきてメビウス最大の売りが最大の弱点ともなりました!

 

 

 

 

 

 

 

先輩になっても彼の売りは“ルーキーであること”のままだったんですよ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

『列伝』では後輩のゼロに“宇宙警備隊のルーキー”として紹介され、関連書籍やら何やらでも紹介文にはほぼ必ず“ルーキー”の文字。

 

 


<特別配信中>『ウルトラマンオーブ』第1話「夕陽の風来坊」【ニュージェネレーション7作品 第1~3話一挙公開】 -公式配信-

 

 

ウルトラマンオーブ』では、バーンマイトへの変身にメビウスのカードが使われます。流石にガイは“メビウスさん”と敬称をつけて呼んでくれましたが、ガイは力を借りる際には悪役のベリアルにも“さん”をつける男です。そして、次回予告前のミニコーナー“ガイのウルトラヒーロー大研究”では、やはり“宇宙警備隊の若き勇者”という、ルーキー感溢れる紹介!

 

「う、『ウルトラ銀河伝説』であんなに格好良い先輩になってたのに……」と落胆してしまいましたが、まぁ、この扱い、実は分からんでもないです。メビウスと“ルーキー”という言葉は、それだけ多くの視聴者がイコールの関係で見てしまっているものだったんですよ。

 

加えて、ヒビノ・ミライ役の五十嵐隼士さんが芸能活動を引退されたのも、こうした扱いの大きな要因になっていると思われます。

 

先輩ヒーローというのは、年齢を重ねた当時の役者さんの存在があってこそ大きな説得力が生まれるものなので、そこを封じられたメビウスは辛いんですよね……。

 

 

 

そんな中、一筋の光明が差しました。

 

2019年放送の『ウルトラマンタイガ』。主人公タイガは、ウルトラマンタロウの息子。タロウはメビウスの師。

 

これは……“先輩ウルトラマン”としてのメビウスにスポットが当たる大チャンスなのでは……!!!

 

そんな期待を抱きつつ、放送開始前に公開された序章、『ウルトラマンタイガ物語』を観ました。

 

 


『ウルトラマンタイガ』第0話「ウルトラマンタイガ物語(ストーリー)」 -公式配信- ULTRAMAN TAIGA Episode 0 Prologue

 

 

 

 

 

タイガ「そういえば、兄弟子のメビウスウルトラ兄弟の1人に数えられてるんだったな……」

 

 

 

 

 

兄弟子のメビウス

 

 

 

 

 

 

兄弟子のメビウス

 

 

 

 

 

 

兄弟子のメビウス

 

 

 

 

 

 

兄弟子のwwwwwwメビウスwwwwww

 

 

 

 

 

尊敬しているのかフランクなのか、絶妙に分からない絶妙な呼び方に、思わず大笑いしてしまいました。ていうか、ウルトラ兄弟の一員であることを半ば忘れられているので、タイガとの関係もガッチガチの兄弟子と弟弟子というよりは、朗らかなお兄ちゃんと弟、といったところなんでしょうね。

 

嗚呼メビウス、君は永遠にそういうポジションなのか……。先輩風を吹かすことはもうないのか……。

 

 

 

 

 

そんな中での『Z』第9話の“メビウス兄さん”なんですよ!!!!!(急に大声)

 

 

 

 

 

放送開始から14年、ようやく先輩として呼ばれたメビウス。『ウルトラマン』から『ウルトラマン80』と同じ期間がかかってしまいましたけど、それだけに感慨深いのでした。