???「悟くん。元気を出して。さあ、立ちなさい」
悟「う……僕を呼んだのは……誰……?」
謎の声に呼びかけられ、兎山悟が目を覚ますと、そこは辺り一面真っ暗だった。
???「私だよ、悟くん」
闇の中に青い目が光る。やがてゆっくりと明かりが点き、声の主の姿が露になった。
悟「あっ!!?」
メフィラス「驚くことはない。私は遠い宇宙の彼方からはるばるやって来た、メフィラス星人だ」
悟「う、宇宙人!!!??す、すごい!!!!!本当にいたなんて!!!!!シルエットは僕たちヒトに似てるけど耳は猫のようでもある!!!その黄色く光ってるのは口……なのか……!!?とにかく凄い!!!」
メフィラス「ハッハッハ、さすがは生き物大好き悟くんだ。私の姿を見ても、恐怖より興味が先に立つとはねぇ。さて、手荒な真似をしてすまなかったね悟くん。どうしても君とふたりっきりで話がしたくて、ここに連れて来たんだ。ここは私の宇宙船の中だ」
悟「ぼ、僕に話……?」
メフィラス「悟くん、私は君が好きだ」(加藤精三ボイス)
悟「えぇっ!!???」
メフィラス星人「君が動物を好きなように、私は君が好きだ。そして私は、自分の星から君を見ているうちに、そんな君と動物たちが仲良く暮らすアニマルタウンという街も好きになった。そんなことを考えているうちに、悟くんとアニマルタウンがどうしても欲しくなったんだよ。でも、私は暴力は嫌いでね。私の星でも紳士というのは、礼儀正しいものだ。力づくでアニマルタウンを奪うのは、私のルールに反する。そこでアニマルタウンの住人である悟くんに、了解を貰いたいと思うんだ。悟くんは素晴らしいアニマルタウン人だ。どうだね?この私にたった一言、『アニマルタウンをあなたにあげましょう』と言ってくれないかね」
悟「嫌だ!絶対に嫌だ!」
メフィラス「そうだろうねぇ。誰でも故郷は捨てたくないものだ。でも、これをごらん」
モニターに宇宙の映像が映る。
メフィラス「宇宙は無限に広く、しかも素晴らしい。アニマルタウンのように狼との争いも無ければ、交通事故も無い。何百年何千年と生きていける星がいくつもあるんだ。どうだね悟くん、アニマルタウンなんてさらりと捨てて、そういう星の人間になりたくはないかね?」
悟「嫌だ!」
メフィラス「聞き分けの無い子だ。私は君が好きだ。(加藤精三ボイス)私の星で永遠の命を与えようと言ってるんだぞ」
悟「僕ひとりがどんなに長生きしたって、どんなに良い暮らしができたって、ちっとも嬉しくなんてない!僕はアニマルタウンの住人なんだぞ!アニマルタウンは、人間と動物みんなのものなんだ!」
メフィラス「ほざくな!!!……じゃあ、これを見ても同じことが言えるかな?」
モニターに新たな映像が映る。
悟「フ、フレンディ!!?」
巨大化したキュアフレンディがアニマルタウンを徘徊し、人々がパニックになっている。
メフィラス「彼女は私が操っている。プリキュアに変身させて犬飼いろはであることは周りに分からないようにしてあげたがね」
悟「どうしてこんな事を!!?やめろ!!!今すぐやめるんだ!!!」
メフィラス「これは君へのプレゼンテーションの一環なんだよ。私は彼女の身体も意思も、好きに操れる。これがどういう意味か分かるかね?」
悟「なに……!!?」
メフィラス「私の一声で、彼女が君に好意を持つようにすることもできるんだよ」
悟「ええっ!!!??」
メフィラス「君が私に『アニマルタウンをあなたにあげます』と言ってくれれば、彼女を元に戻そう。君の事を好きだという思考を植え付けたうえでね。そしてふたりを私の星へ連れて行こう。そこで君たちふたりは永遠に愛しあうのさ。どうかね?」
悟「う……」
悟の顔が曇る。しばしの沈黙の後……
悟「……いや、やっぱりダメだ」
メフィラス「何故かね?彼女を救えるうえに、彼女を手に入れることもできるんだぞ!!!」
悟「確かに僕は犬飼さんが好きだ!手に入れたいって気持ちもある!でも……!僕は人間も動物も分け隔てなく包み込んでくれる、優しい犬飼さんが好きなんだ!アニマルタウンを失ったら、絶対に彼女は悲しむ!苦しむ!そんなことは絶対にできない!!!」
メフィラス「その悲しむ心を、君への好意で上書きしてやると言っているんだ!!!」
悟「そんなこと絶対に許されない!僕は僕のために彼女の意思を曲げさせることなんて、絶対にできない!!!」
メフィラス「ほざくな!!!ええい、暴れろおおおおおおお!!!」
メフィラスの叫びとともに、街を徘徊するだけだった巨大キュアフレンディが、拳を振り上げた。大パニックになる人々。
悟「やめろーーーーーー!卑怯だぞ!」
メフィラス「卑怯もラッキョウもない!やれーーーーーー!」
<<<リボンバリア!!!>>>
<<<ニャミーシールド!!!>>>
<<<リリアンネット!!!>>>
メフィラス「む!!!??」
間一髪、駆け付けたキュアワンダフル・ニャミー・リリアンの3人が、フレンディの攻撃から街を守った。
ワンダフル<<<フレンディ!!!どうしちゃったの!!?>>>
ニャミー<<<しっかりしなさい!!!>>>
リリアン<<<待ってて!必ず元に戻してあげるから!>>>
フレンディ<<<あれ、私・・・?>>>
ワンダフル<<<フレンディ~~~!元に戻って良かったぁ!>>>
悟「みんな!やったぁ!」
メフィラス「ぐぬぅ……!」
モニターに映る光景を見て安堵した悟は、メフィラスを真っすぐ見つめて言った。
悟「アニマルタウンには人間がいて、動物がいて、プリキュアがいる!お前の思い通りにはならない!!!」
メフィラス「フ……フフフ……フハハハハハハ!!!ダーーーーーッハッハッハ!!!」
悟「な、なんだ!?何がおかしい!」
メフィラス「合格だ、悟くん。」
悟「合格……?」
メフィラス「私は君を試したのだ。好きな女の子を手にできるかもしれないというのに、相手のことを想ってそのチャンスを捨て、仲間を信じた。彼女が好きなものを守った。そんな素晴らしい君だからこそ、いろは君を託せる……!」
悟「ま、まさか!!?」
メフィラス「悟いろ、私の好きな言葉です。」
???「イーーーーーーッサァーーーーーーッ!!!」
ドガッッッ!!!
メフィラス「ほげーーーーーー!!!」
悟「あ、あなたは!!?」
エックス「私は、ウルトラマンエックスだ。兎山悟くん、君を助けに来た!」(中村悠一ボイス)
メフィラス「ま、待て!!!私は悟いろを間近で見たかっただけだ!!!」
エックス「誘拐に洗脳!!!許されるわけがないだろうが!!!」
メフィラス「え、えええええい!!!悟くん、また来るぞぉ!ダッハッハッハッハ!!!」
組み合いながら宇宙船の壁をブチ破って飛び出していく両者。
悟「え、えぇえええ!!?僕は!!!??」
墜落していく宇宙船、そのとき巨大な赤い手が悟を掴み、間一髪救い出した!
悟「あ、あなたは!!?」
タイガ「俺はウルトラマンタイガ!危なかったな悟くん!エックス先輩には俺からキツく言っておくから!じゃあなー!」(寺島拓篤ボイス)
飛び立っていくタイガ。
悟「なんだったんだよもうーーーーー!!!??」
なんだったんだよもうは俺のセリフだよ!!!!!明日で悟いろが成就するかどうかが分かっちゃうじゃん、そんなリビドーを体の中に抑え込めないじゃん、それでこんな文章を書いて、これは今日中にアップしなきゃ意味ないじゃん、あああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ悟うううううううううううううううううううううううううううううううういろはああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
メフィラスは俺だよ!!!!!お前だよ!!!!!悟いろを愛するもの全ての化身なんだ!!!!!だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
にゃんて素晴らしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい君とプリキュアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
悟いろ成就しろ!!!!!じょじょじょじょじょじょじょじょじょうじゅ!!!!!じょじょじょじょうじゅ!!!ぎーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぎぎぎぎぎぎぎぎぎじじじ成就!!!!!
ほんとに明日のわんぷり楽しみっすね。